これまでの加計問題関連記事の整理

気づいたら、加計問題の記事も9つ8つになっている。初めて訪問していただいた方には、どの記事が重要なのかわかりづらくなっているので、ここに整理しておこうと思う。

一般的に問題視されている点については、「番外編」とある下記の3つの記事にまとめた。1番問題となっている「4条件」については、2番目1番目の記事にある。

なお、内容に一部誤りのあった記事(10/16記事「加計問題 番外編 出来レースの証拠(医学部・獣医学部)」を削除しました。詳しくは、10/25記事「修正事項のお知らせ」をご確認ください。(下線部10/25追記)

加計学園が今治市で獣医学部を新設する事業者として認定された際、「4条件」を満たしているかは審査されていない。そして、設置認可の際も「4条件」の審査はされないことになっている。なぜなのか。それは、獣医学部新設については、特例措置の告示も、公募要項も、事業者の「4条件」充足を要件として求めていないからである。
山本前大臣によると、今治か京都かを決める際、「事業の早期実現に必要な専任教諭の確保の状況」等を論点としたそうだ。教員を確保していたのは加計学園である。特区選定の段階で、まだ手を挙げていない加計学園の情報が考慮されたことになる。「加計ありき」を自ら証明したようなものだ。

上記の番外編に対して、私がメインと考えているのは、構造改革特区制度がいかに裏で利用されていたかについて書いた下記の記事である。この記事はマニアック過ぎるという指摘もあったが、公文書や公式ページの記載に基づく新事実を明らかにするものであり、今治の提案にも適用されたことが認められる「国家戦略特区の提案を構造改革特区の提案とみなす取扱い」についても検証している。これは、これまで一切説明がなかった事柄である。

安倍首相は、八田氏をはじめとする特区ワーキンググループの「一点の曇りもない」という発言を引き合いに出してプロセスの透明性を主張しているが、その八田氏の証言がいかに事実と整合性がないかについても、下記の記事の中で折々触れている。

不正を示す事実は、公文書にも多々残されているのだ。しかし、国家戦略特区と構造改革特区の連携や一体化を把握しないまま、それらが不正を示す事実であることには気づきにくい。この記事の内容が、真相解明に少しでも貢献することを願う。

上記の記事が長すぎると言う方は、本当にエッセンスだけをまとめた次の記事を。

私の検証記事について、この場ではないが、マニアックすぎるというコメントを頂いた。うーん、そうなのか…そうかもしれないけど… 私の頭にある構図は、割と単純なものだ。ただ、そこに辿りつくまでの作業は、確かにマニアックだったかもしれない。 ...

この記事の中で明らかにしていることを含めた時系列表は下記のとおり。未だ一切説明のない公式情報に基づく事柄をグレー背景にしてある。★印は、その日に内閣府と今治市職員の面談があったことを示している。この情報は、東京新聞の記事にある時系列表に基づく*1。上記の構造改革特区の関与を検証した記事と併せて。

加計問題 時系列
加計問題 時系列表

まだまだ追及すべきことは多々ある。加計問題がこのまま終わることのないよう、ほんの一握りの権力者たちによる政治の私物化を許すような国家戦略特区制度が一刻も早く廃止されるよう、国会での追及を強く要望する。